ここ数年、神社に奉納するお酒は、いつも同じお酒屋さんで買っていました。
お酒を買いに行くというより、そのお店の “看板おばあちゃん” に逢いに行くという感じ♡
おばあちゃんは、90歳をとうに過ぎてらっしゃるのに、今でもお店に立っていてとっても元気🌟
いつもお店に入ると、
「えーっと……誰やったかいな…」って(笑)
しばらく、じーっと私の顔を見て、
「あ!いつも神社のお酒こうてくれる人やな」
「もうな、頭がだんだんアホになってきてな(笑)すぐ忘れるねん(笑)」
これが毎回のお決まりの会話(笑)
私を認識するまでに少し時間はかかるけれど、必ず自力で思い出してくれるんです♡
そしてそのあと、自分の頭をぽんぽんと叩きながら
「ほんまにアホになってきてな〜」と笑う顔が、本当に可愛い。
奉納するお酒はいつも2本。
その2本の瓶をしっかり紐で結わえてくれるのは、老舗のお酒屋さんだけ。
スーパーにもデパートにも、この結び方ができる人はなかなかいません。
「リュウマチで指に力が入らんようになってきたんよ…」
と言いながらも、いつも丁寧に、崩れないようにしっかり結んでくれます。
そんな、私のだいすきなお店。
今年の12月末で閉店することになったとお友達が教えてくれて、びっくりしてお店に行きました。
もちろんお酒もいただくけれど、何よりおばあちゃんに逢いたくて。
どうやら立ち退きになったらしくて、
「もう少しお店したかったけどな。借りてるから家主が言ってきたら、立ち退くしかないねん…」
と、おばあちゃん。
残念すぎる。。。
これまでおばあちゃんは、お酒を包装しながらいつもいろんな話をしてくれました。
旦那さんと苦労したこと
本当はお店を手伝うのが嫌でしかたなかったこと
それでも60年もお店を続けてこれたこと
昔はとても売れたこと
いろんなお客さんが来てくれたこと…
おばあちゃんと話すときは、なんだか時間がゆっくり流れる気がして。
おばあちゃんの話すスピードがゆっくりだからかな。
いつもほんの少しの会話だけれど、その時間がすごく好きでした。
だからこそ、お店がなくなることがさみしくて。
せめてもの気持ちで、最後のお店のお酒をたくさんいただきました。
帰るとき、おばあちゃんが私の手をぎゅっと握ってね。
「ありがとう。ありがとう。」
と何度も言ってくれて。
「お店がなくなっても、これからもずっと逢いたいわ…」
「どっかで逢えるかなぁ…」
と言いながらうっすら涙を流して、、、それを見て、私も泣けました。
60年も続いたお店。
私はたった数年前にこのお店を知って買いに行っていた、ただのお客さんなのに、
こんなに大切に想ってもらえるなんて。
ありがたくて、うれしくて。
ありがとうは、私の方こそです。
あっという間に、お店最後の12月になってしまった。。。
31日で閉店だけど、商品がなくなり次第お店は終わると言ってたから。
それまでにもう一度、おばあちゃんに逢いに行こう♡
