ココハル日和

2025/05/23
過去を引きずりなさい!って言ってた?

幸せを感じるためには、「今」に意識を向けて「今」を生きるといい

 

そんな言葉をどこかで聞いたことがある。

 

「今」だけを意識して「今」を生きるって…

いったいどういうことなんだろう“

 

 

同僚だったA先生のこんなエピソードがある。

 

A先生が担任していたクラスのBさんが、かなりのいたずらをしたらしく…

給食の準備中に呼び出して、しっかり叱ったんだそう。

Bさんはそのとき、やっと自分の態度のまずさに気付いて、しょんぼり。

とても反省した様子だったらしい。

 

ところがその直後、給食が始まってすぐのこと。

A先生は念のため、Bさんの様子を見ていた。

すると、さっきまでしょんぼりしていたBさんが、

友だちと大笑いしながら給食をもりもり食べて、なんと山盛りおかわりまでしていたんだって🌟

その姿を見て、A先生はとても腹が立ったらしい(笑)

 

「ふつう、あれだけ叱られたら食欲なくなるはずや!」

「私の話、ちゃんと聞いてなかったんやろか?」

「注意されたこと、なんとも思ってないからあんなに食べられるんやね!」

「反省の色がまったくみられん!」

って、めちゃくちゃ怒ってた(笑)

 

 

でもね、大人なら叱られたり落ち込んだりしたら、食欲がなくなるのもわかるけど、

Bさんはもう気持ちを切り替えて、「給食を食べる」という「今」に集中していたんだよね。

 

「反省していない」のではなく、

「今、その瞬間を生きていた」ってこと。

 

 

そういえば、我が子にも似たようなエピソードがある。

 

保育園の頃、ついさっきまでおもちゃを取られてわんわん泣いていたのに、

別のおもちゃを見つけたとたん、楽しそうに夢中で遊び始めていたことがあった。

 

「え?あんなに泣いていたのに、もういいの?」って思ったくらい。

 

子どもって、切り替えがはやい。

というより、きっと「今」だけを見ている。

さっきまでの「悲しい過去」はもうどこかにいっていて、

目の前の「今」にすっかり意識が向いている。

だから、叱られた直後でもおいしく給食を食べられるし、

大泣きした後でも楽しく遊べる。

 

でも、私たち大人はどうだろう…

「反省していることを態度で見せなさい」

「悲しかったことを表情に出しなさい」

 

そう言うことって、実は、

「過去を引きずる態度をとりなさい」って言ってるのと、同じなのかもしれない。

 

A先生だって、もしBさんが給食を食べずにしょんぼりしていたら、

「ちゃんと反省してるな」って思ったかもしれない。

 

…こわい。

そうやって私たちは

「過去を引きずるように生きること」をよしとしてきた

のかも…💦

 

「今」を生きるって、もしかしたら、

幼い子どものように「今、この瞬間だけを見る」ってことなんだろう。

 

過去を引きずらず、未来を不安がらず、

目の前の「今」にただ集中する。

 

幼い子どもたちから学んだこと。

子どもって、ほんとうにすごいよ…🌟