幸せを感じるためには、「今」に意識を向けて「今」を生きるといい
そんな言葉をどこかで聞いたことがある。
「今」だけを意識して「今」を生きるって…
いったいどういうことなんだろう“
同僚だったA先生のこんなエピソードがある。
A先生が担任していたクラスのBさんが、かなりのいたずらをしたらしく…
給食の準備中に呼び出して、しっかり叱ったんだそう。
Bさんはそのとき、やっと自分の態度のまずさに気付いて、しょんぼり。
とても反省した様子だったらしい。
ところがその直後、給食が始まってすぐのこと。
A先生は念のため、Bさんの様子を見ていた。
すると、さっきまでしょんぼりしていたBさんが、
友だちと大笑いしながら給食をもりもり食べて、なんと山盛りおかわりまでしていたんだって🌟
その姿を見て、A先生はとても腹が立ったらしい(笑)
「ふつう、あれだけ叱られたら食欲なくなるはずや!」
「私の話、ちゃんと聞いてなかったんやろか?」
「注意されたこと、なんとも思ってないからあんなに食べられるんやね!」
「反省の色がまったくみられん!」
って、めちゃくちゃ怒ってた(笑)
でもね、大人なら叱られたり落ち込んだりしたら、食欲がなくなるのもわかるけど、
Bさんはもう気持ちを切り替えて、「給食を食べる」という「今」に集中していたんだよね。
「反省していない」のではなく、
「今、その瞬間を生きていた」ってこと。
そういえば、我が子にも似たようなエピソードがある。
保育園の頃、ついさっきまでおもちゃを取られてわんわん泣いていたのに、
別のおもちゃを見つけたとたん、楽しそうに夢中で遊び始めていたことがあった。
「え?あんなに泣いていたのに、もういいの?」って思ったくらい。
子どもって、切り替えがはやい。
というより、きっと「今」だけを見ている。
さっきまでの「悲しい過去」はもうどこかにいっていて、
目の前の「今」にすっかり意識が向いている。
だから、叱られた直後でもおいしく給食を食べられるし、
大泣きした後でも楽しく遊べる。
でも、私たち大人はどうだろう…
「反省していることを態度で見せなさい」
「悲しかったことを表情に出しなさい」
そう言うことって、実は、
「過去を引きずる態度をとりなさい」って言ってるのと、同じなのかもしれない。
A先生だって、もしBさんが給食を食べずにしょんぼりしていたら、
「ちゃんと反省してるな」って思ったかもしれない。
…こわい。
そうやって私たちは
「過去を引きずるように生きること」をよしとしてきた
のかも…💦
「今」を生きるって、もしかしたら、
幼い子どものように「今、この瞬間だけを見る」ってことなんだろう。
過去を引きずらず、未来を不安がらず、
目の前の「今」にただ集中する。
幼い子どもたちから学んだこと。
子どもって、ほんとうにすごいよ…🌟