ココハル日和

2025/06/13
手放すことの本当の意味 ~手放したいのに手放せないあなたへ~

「もう過去は手放しましょう」

「その怒りは手放したほうがいいよ」

「その人間関係、手放すときかもね」

 

こんなふうに、「手放す」という言葉を耳にすることがあります。

私自身も、そう言われた時期がありました。

 

でもね、

心の中ではずっとこう思っていたんです。

「手放したいけど、手放せないんです…」

本当にこんな想いはもうイヤ。

苦しいし、しんどいし、できることなら早く忘れたい。

なのに-手放せない。

 

そんなふうにモヤモヤしていたとき、こんな話を聴きました。

 

「本当に手放したいものなら、人はすぐに手放せるはずです。

あなたがそれを手放せないのは、心の奥底で“本当は手放したくない”って思ってるからなんですよ。」

 

………そのときは、少しショックでした。そんなはずない!こんなにイヤだし!って。

でも、後になって深く納得できたんです。

続きに、こんなたとえ話を聴かせてくれました。

 

たとえば、あなたがうっかり犬のフンを手で握ってしまったとしたら、

「わっ!イヤだ!」って、ほぼ反射的にすぐに手を離すでしょ?

あれこれ考える間もなく、すぐに、当たり前のように。

つまり-

「手放したいと思っているのに、なかなか手放せない」

のは、その想いをまだ自分で握りしめて手放したくないってこと。

あるいは、手放さないことで得ている“何か”があるってこと。

たとえば…

・つらさを抱えていることで、誰かに「大丈夫?」と気にかけてもらえる。

・「しんどい」と言うことで、やらなくてすむことがある。

・過去を手放すことで、自分が間違っていたと認めるのが怖い。

そんなふうに、手放さないことが、自分でも気づかない「メリット」となっていることもあるんです。

 

私はこの話、ものすごく腑に落ちたんです。

本当にイヤなことなら、あれこれ言わずにさっと手放すはず。

(私には、犬のフンの話がとってもわかりやすかった!(笑))

なのに、そうできないとき-

 

なぜ私はこれを手放せないんだろう?

これを手放さないことで、私は何を得てるんだろう?

 

そんなふうに、自分に問いかけてみるといいかもしれません。

その“理由”が見えてくると、

不思議なくらい、すっと手放せることがあります。

 

焦らなくても大丈夫。

自分の心に正直に、やさしく聴いてみてくださいね。