私の心理学(カウンセラー)の師匠とも言える先生のお言葉。
そして、私自身が2児の子育てを通して実感している言葉。
この先生は、私が心理学に興味をもったきっかけともなった方です。
小学校の教員をされていましたが、この先生を慕って、たくさんの親御さんが相談に来られていました。
その頃は、今のように「カウンセリング」は一般的ではなく、公的な子育て相談窓口もない時代。子どものことで悩みをもつお母さんの支えになろうと、ご自宅の一部を改装してカウンセリングルームを開いておられました。
私はその先生のお話を聴くのが好きで、小学校の教員となってから、何度もご自宅に遊びに行ってました。
その先生がおっしゃっていた言葉。
「子育ての悩みは、一日でも早く相談すること」
なぜなら…
子どもの成長は、とてつもなく早いから。
だから、1日でも早い時期に対応するのが良いのです。子どもの心が柔らかいうちなら、いろんな対応策があります、と。
例えば、幼い子どもなら、ぎゅっと抱きしめてあげるだけで解決できることも、思春期に入った子どもにそれは難しい。子どもが成長すればするほど、対応の仕方も簡単にいかなくなっていくと仰っていました。
そして、何より、早く対応すれば子どもも親も辛い時期が長引かないからね、と。
一方で、相談が遅くなったとしても、手遅れということはないんだよ。
困った、つらい、と思ったらいつでも扉を開けているからおいで、とも仰っていました。
この先生は、私が結婚する前にお亡くなりになったので、私の子育ての悩みを相談することができなかったけれど。
先生のつくりだすあたたかい空間や穏やかな言葉は、今でもよく覚えています。
そして、2人の子どもを育て、いろいろな壁にぶつかる中で、
「子育ての悩みは、一日でも早く相談すること」
を身に染みて感じています。
1人で抱え込みすぎない。
がんばりすぎない。
いくらでも方法はある。
だいじょうぶ。