ココハル日和

2024/08/16
変わらないでほしいな

長年飼っていた金魚がなくなりました。

池で釣った金魚で、6年くらい飼ってたかな…

あまりにも大きくなるので、これは鯉を釣ったんじゃない?っていうくらい(笑)

朝、水槽をトントンと叩くと「餌の時間!」ということも学習していて、寄ってくる💕

かわいかった。

 

あるとき。

夜遅くまで起きていた長男が、「金魚の様子がおかしい」と寝ている私を起こしに来ました。

慌てて水槽を見に行くと、もうアップアップしていて。

苦しそうに口をパクパクしたり、お腹を上にしたり、水槽の壁にぶちあたったり…

少し前から、餌を食べる量も減ってしんどそうだったもんね。

 

「あぁ、もうだめかもしれん…」

「かわいそうで、見てられへん…」

つぶやいている長男をふとみると、目を真っ赤にしていっぱい涙をためて、あふれる涙を手で拭っていました。

 

長男は中学3年生。

だんだん大人びてきてツンとしていることも多くなったけど…

苦しむ金魚を見て涙が止まらない姿に、じんときました。

 

 

そういえば…

小学校のころ、学校で一人1匹ずつ蚕を育てていたことがあってね。

長男は自分の蚕に「カイマ」って名前を付けて、とても可愛がっていました。

その「カイマ」が綺麗な繭を作り、その繭の中に完全に入ったのを見て号泣して。

繭が綺麗にできたことを喜んでいるのかと思ったら、

「もう、カイマに逢えない…」と。

 

びっくりして「次は羽がはえたカイマに逢えるよ」

と伝えたけれど、

「あのカイマにはもう逢えない…」

とわんわん泣いて泣き止むことができず。

 

あのときも、

そんな感じ方があるのか…と、すごく驚いたな。

幼い日を思い出しながら、大きくなった手で涙を拭う息子を見ていました。

 

次の日の朝、金魚はなくなりました。

息子は、金魚を庭に埋めて最期を見届けたいと、大好きな部活を遅刻していきました。

 

 

中学生になって、

大きくなって、

ほんとにいろんなことがあるんだけれど、

その優しい心、ずっと変わらないでほしいな。

そして、私が子どもから学ばせてもらってること…

 

そう想った朝でした。