長年飼っていた金魚がなくなりました。
池で釣った金魚で、6年くらい飼ってたかな…
あまりにも大きくなるので、これは鯉を釣ったんじゃない?っていうくらい(笑)
朝、水槽をトントンと叩くと「餌の時間!」ということも学習していて、寄ってくる💕
かわいかった。
あるとき。
夜遅くまで起きていた長男が、「金魚の様子がおかしい」と寝ている私を起こしに来ました。
慌てて水槽を見に行くと、もうアップアップしていて。
苦しそうに口をパクパクしたり、お腹を上にしたり、水槽の壁にぶちあたったり…
少し前から、餌を食べる量も減ってしんどそうだったもんね。
「あぁ、もうだめかもしれん…」
「かわいそうで、見てられへん…」
つぶやいている長男をふとみると、目を真っ赤にしていっぱい涙をためて、あふれる涙を手で拭っていました。
長男は中学3年生。
だんだん大人びてきてツンとしていることも多くなったけど…
苦しむ金魚を見て涙が止まらない姿に、じんときました。
そういえば…
小学校のころ、学校で一人1匹ずつ蚕を育てていたことがあってね。
長男は自分の蚕に「カイマ」って名前を付けて、とても可愛がっていました。
その「カイマ」が綺麗な繭を作り、その繭の中に完全に入ったのを見て号泣して。
繭が綺麗にできたことを喜んでいるのかと思ったら、
「もう、カイマに逢えない…」と。
びっくりして「次は羽がはえたカイマに逢えるよ」
と伝えたけれど、
「あのカイマにはもう逢えない…」
とわんわん泣いて泣き止むことができず。
あのときも、
そんな感じ方があるのか…と、すごく驚いたな。
幼い日を思い出しながら、大きくなった手で涙を拭う息子を見ていました。
次の日の朝、金魚はなくなりました。
息子は、金魚を庭に埋めて最期を見届けたいと、大好きな部活を遅刻していきました。
中学生になって、
大きくなって、
ほんとにいろんなことがあるんだけれど、
その優しい心、ずっと変わらないでほしいな。
そして、私が子どもから学ばせてもらってること…
そう想った朝でした。