ココハル日和

2024/07/26
やっぱり親子はつながってる

何十年も前のあるエピソード。

 

知り合いの担任していた子どもがひどい皮膚の病気でね。一日中全身をかきむしっていたそう。

そんな状態だから、学校でも落ち着くことができず、お友達とのトラブルも多い。

とってもいい子なのに、なんだかうまくいかない。

皮膚のことについても、病院も受診しお薬も塗ってるのに全然治らなくて。

お母さんも、どうしたらいいかと困り果てていて、よく相談に来られていた。

 

そんなとき。

ふと、子どもよりお母さんの状況が気になって。

お母さん自身のことをご本人に尋ねたところ、同居しているお姑さんとの仲が非常によくないことがわかった。

結婚してから何十年も、嫁姑問題でもめている。つらいと。

もしかして、今のこの子の状況は、お母さんとお姑さんの関係からきているかもしれない。

 

お母さんに正直にそのことをお伝えしたところ、

子どもには申し訳ないけれど、どんなことがあってもお姑さんを許せないし、仲良く過ごすなんてできない、と言われたそう。

うーん…

そうおっしゃる背景には、きっと相当ひどいことがあったのだろう。

よって、子どもの症状はよくなることなく、学校でも荒れた状態が続いていた。

 

ところが、その数年後。

ある事情からお姑さんと別居することとなり、物理的に離れて住むことになったそうで…

子どもからは「おばあちゃんいなくてさみしい」という言葉があったけれど、

身体をかきむしる姿を目にすることが減り、みるみる肌の状態がよくなってきたって。

そして、肌が落ち着いてきたからか、物事に集中して取り組める時間が増え、お友達とのトラブルもなくなって、お母さん自身も驚くほど。

ほんとに不思議。

 

嫁姑は大人のことだから、直接子どもの問題ではないかもしれません。

でも、毎日の中で、子ども自身も気づかないうちに、その「気」を感じ取ってるのでしょうね。

嫁姑だけでなく、夫婦のこと、家族のこと、仕事でのこと、など、自分の心だけにしまっているつもりでも、子どもは無意識にひろっていて…

理由もわからず、身体や行動に出ているのかもしれません。

子どもはとても純粋で、繊細で、敏感。

だからこそ、大切なお母さんの気持ちを誰よりも感じ取って、自分に映し出してしまうのでしょう。

 

私も、私自身の我慢を、息子が別のカタチで見せてくれたことがありました。

息子が落ち着いているときは、私が落ち着いているとき。そうじゃないときは、そうじゃないとき…

今では、息子が私のバロメーターです(笑)

息子が私のバロメーターになったきっかけ。

これも、いつかブログでお話してみたいです。